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釣荵
ふりがな文庫
“釣荵”の読み方と例文
読み方
割合
つりしのぶ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つりしのぶ
(逆引き)
が、電燈も依然として明るければ、軒先の
釣荵
(
つりしのぶ
)
も
相不変
(
あいかわらず
)
風に廻っていて、この涼しい裏座敷には、さらに
妖臭
(
ようしゅう
)
を帯びた物も見当りません。
妖婆
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
釣荵
(
つりしのぶ
)
は風流に似て俗であるが、東京の夏の景物として詩趣と画趣と涼味とを多分に併せ持っているのは、かの
虎耳草
(
ゆきのした
)
であることを記憶しなければならない。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
座敷の軒に
釣荵
(
つりしのぶ
)
が懸って、狭い庭が水で一面に
濡
(
ぬ
)
れていた。平岡は
上衣
(
うわぎ
)
を脱いで、すぐ
胡坐
(
あぐら
)
をかいた。代助はさ程暑いとも思わなかった。
団扇
(
うちわ
)
は手にしただけで済んだ。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
釣荵(つりしのぶ)の例文をもっと
(8作品)
見る
釣
常用漢字
中学
部首:⾦
11画
荵
漢検1級
部首:⾋
10画
“釣”で始まる語句
釣
釣瓶
釣竿
釣合
釣魚
釣鐘
釣殿
釣棹
釣銭
釣針
“釣荵”のふりがなが多い著者
高浜虚子
正岡容
島崎藤村
夏目漱石
森鴎外
泉鏡花
岡本綺堂
芥川竜之介