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茶断
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ちゃだち
ふりがな文庫
“
茶断
(
ちゃだち
)” の例文
万作夫婦は朝夕涙に暮れて、
茶断
(
ちゃだち
)
塩断
(
しおだち
)
して、いつもお光が腰かけた柳の根株にしめなわかけて筑波さまあらぶる神さまに願をかけても、一向に帰って来ぬ。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
芸者その
朋輩
(
ほうばい
)
の
丸髷
(
まるまげ
)
結
(
ゆ
)
ふを見ればわたしもどうぞ一度はと
茶断
(
ちゃだち
)
塩断
(
しおだち
)
神かけて念ずるが多し。芸者も女なり。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
かつ
慈母
(
おッか
)
さんもこの頃じゃア
茶断
(
ちゃだち
)
して心配してお出でなさるところだから、こればかりで
犠牲
(
ヴィクチーム
)
に成ッたと云ッても敢て小胆とは言われまい。コリャ
寧
(
いッ
)
そ叔母の意見に……
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
迷信の深い小山夫人は、その後永く鳥獣の肉と
茶断
(
ちゃだち
)
をして、判事の無事を祈っている。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
こう申せばそなたはお笑い
被成候
(
なされそうろう
)
かは存じ
不申
(
もうさず
)
候えども、手紙の着きし当日より一日も早く
旧
(
もと
)
のようにお成り
被成
(
なされ
)
候ように
○○
(
どこそこ
)
のお祖師さまへ
茶断
(
ちゃだち
)
して願掛け致しおり候まま
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
「
茶断
(
ちゃだち
)
、
塩断
(
しおだち
)
までしてくれるのに、
吾
(
おれ
)
はなぜ早く死なんのかな。」
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(
魚断
(
うおだち
)
、
菜断
(
さいだち
)
、
穀断
(
こくだち
)
と、
茶断
(
ちゃだち
)
、
塩断
(
しおだち
)
……こうなりゃ
鯱立
(
しゃっちょこだ
)
ちだ。)
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
“茶”で始まる語句
茶
茶碗
茶店
茶屋
茶釜
茶箪笥
茶漬
茶筅
茶色
茶褐色