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花香
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かこう
ふりがな文庫
“
花香
(
かこう
)” の例文
いったい日本人は花の
香
(
にお
)
いに
冷淡
(
れいたん
)
で、あまり興味を
惹
(
ひ
)
かないようだが、西洋人と中国人とはこれに反して非常に
花香
(
かこう
)
を
尊重
(
そんちょう
)
する。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
恍
(
こう
)
として一人
自
(
みずから
)
彳
(
たたず
)
む時に
花香
(
かこう
)
風に和し
月光
(
げっこう
)
水に浮ぶ、これ
子
(
し
)
が俳諧の郷なり(略)
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
おこゝろざしのほど忝く存じますけれども、かようになりはてゝ何を
花香
(
かこう
)
と世にながらえましょう、たゞ討死をとげるつもりでござりますから、
御前
(
ごぜん
)
へよきなにお伝え下されと仰っしゃって
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そして見たところなんの
醜悪
(
しゅうあく
)
なところは一点もこれなく、まったく美点に
充
(
み
)
ち
満
(
み
)
ちている。まず
花弁
(
かべん
)
の色がわが眼を
惹
(
ひ
)
きつける、
花香
(
かこう
)
がわが鼻を
撲
(
う
)
つ。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
ユリの花は
著
(
いちじる
)
しい
虫媒花
(
ちゅうばいか
)
で、主として
蝶々
(
ちょうちょう
)
が花を
目当
(
めあ
)
てに
頻々
(
ひんぴん
)
と訪問する
常得意
(
じょうとくい
)
である。それで
美麗
(
びれい
)
な
花色
(
かしょく
)
が虫を呼ぶ
看板
(
かんばん
)
となっており、その
花香
(
かこう
)
もまた虫を
誘
(
さそ
)
う一つの
手引
(
てび
)
きを
務
(
つと
)
めている。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
“花香”の意味
《名詞》
花の香り。
仏前に供える花と香。
(出典:Wiktionary)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
“花香”で始まる語句
花香苑