“腕押”の読み方と例文
読み方割合
うでおし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
試験が済むとその晩から机を重ねて縁側えんがわすみへ積み上げて、誰も勉強のできないような工夫をして、比較的広くなった座敷へ集って腕押うでおしをやった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
兵曹へいそう、どうぢや一番いちばん腕押うでおしは——。』とてつやううで突出つきだした。虎髯大尉こぜんたいゐ腕押うでおしたら有名いうめいなものである。けれど武村兵曹たけむらへいそうはちつともらない、自分じぶんだい力自慢ちからじまん
その棒の端切れが向うの方の隅へでも見えると、今まで鼻唄をうたったり喧嘩けんかをしたり腕押うでおしをして居った奴が、静まり返って殊勝しゅしょうらしくお経を読み始める。その様子が実に面白い。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)