腕利うできゝ)” の例文
時の警視総監は刑事中での腕利うできゝとして知られてゐたガストン・ワルゼエといふ男にこの宝石荒しの探偵を命令いひつけた。
プウル夫人と云ふ世話をする女がゐましてね——その方面では腕利うできゝで、また大變に信の置ける女なんですが
喜「はい、真影流しんかげりゅう奥許おくゆるしを得て居りまして、なか/\の腕利うできゝでございます」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
当時たうじすで素人芸しろうとげいでないと評判ひやうばん腕利うできゝで、新躰詩しんたいしこと其力そのちからきはめて研究けんきふする所で、百枚ひやくまいほどの叙事詩じよじしをも其頃そのころ早く作つて、二三の劇詩げきしなどさへ有りました、依様やはり我々われ/\同級どうきふでありましたが
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)