聞済きゝず)” の例文
旧字:聞濟
「さて残暑お熱い事でございます、又昨日さくじつあがりまして御無理を願ったところ、早速にお聞済きゝずみ下され有がとう存じます」
何卒どうかお前さんお自害の処はとゞまって下さらんければならん、それだけは山三郎手を突いて頼む、何卒どうぞ聞済きゝずんで下さい、お聞済みかえ、え、お聞済みかえ
それゆえ御無心に参ったのだが、何うか浪人の身の上を憐れ不便ふびん思召おぼしめしてお恵みを願いたい、お聞済きゝずみ下さい
さて昨日は殿様に御無理を願い早速お聞済きゝずみ下さいましたが、たかすくなし娘は不束ふつゝかなり、しゅうとは知っての通りの粗忽者そこつもの、実になんと云って取る所はないだろうが
婆アもお鉄漿はぐろを附けるやら大変です、わたくし最早もはや五十五歳ゆえ早く養子をして楽がしたいものですから、誠に耻入った次第でございますが、早速さっそくのお聞済きゝずみ、誠に有難う存じます
宗「むゝう、是程に云ってもお聞済きゝずみはありませんか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)