“者(ば)” の例文
若(もし)魁(くわい)たる者も同志之者も御差別なく厳刑に相成候へ者(ば)、天下正義之者忽(たちまち)朝廷を憤怨(ふんゑん)し、人心瓦解し、収拾すべからざる御場合と奉存候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其儀なら者(ば)、当時大樹公ニも御出京ニ相成居候事故、鞆津直様御上坂可レ被レ成筈ニ候。将御出発後ハ唯貴方の御用のミ御達し被レ成、私共困難の事件者時日を御延し被レ成候。是不解の第一ニ候。
実に正義之人者(は)国之元気に御座候間、一人に而(て)も戮(りく)せられ候へば、自ら元気を戕(そこなひ)候。自ら元気を戕候へ者(ば)、性命も随而(したがつて)滅絶仕候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
御不審可被為在(あらせらるべく)候へ共、方今之時勢彼之者共(かのものども)厳科に被行候(おこなはれさふら)へ者(ば)、忽(たちまち)人心離叛仕(つかまつり)、他の変を激生仕事(つかまつること)鏡に掛て見る如くと奉存候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)