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老
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としよ
ふりがな文庫
“
老
(
としよ
)” の例文
庄次も
恁
(
こ
)
ういふ小作人の仲間で殊に心掛の慥な人間でありました。彼の
老
(
としよ
)
つた父は毎年夏の仕事には屹度一枚の瓜畑を作りました。
白瓜と青瓜
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
鴈治郎は
老
(
としよ
)
つた尼さんのやうな寂しさうな眼もとをして、
掌
(
て
)
をふつた。その
掌
(
て
)
は女の涙を拭いてやるために
態々
(
わざ/\
)
拵へたやうに
繊細
(
きやしや
)
に出来てゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そのなかには無論憲法学者も
交
(
まじ
)
つてゐた。
愈々
(
いよ/\
)
皆が箸を執らうとすると、
老
(
としよ
)
つた市村氏の父は食前の祈祷を始めた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「うむ、よし/\。」
老
(
としよ
)
つた化学者は娘の言ひなり通り、さくらんぼを一つ
宛
(
づつ
)
鄭寧
(
ていねい
)
に丼の水で洗つて食べてゐたが、暫くすると籠のなかは空つぽになつた。すると化学者は手を伸ばして丼を取上げた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“老”の意味
《名詞》
(ロウ) 年をとること。また、年寄り。
(ロウ) 律令制で、61歳から65歳までの者の呼称。老丁。
《代名詞》
(ロウ) (古)老人が自分のことを卑下していう語。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
“老”を含む語句
老爺
老婆
老女
老母
老人
老媼
長老
老父
老夫
老翁
老嬢
老嫗
年老
老耄
老僕
老妻
老婢
老婦
老年
老酒
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