翌月あくるつき)” の例文
禿げ上つた額をでながら一流の皮肉で納まつてゐるが、時折店の註文帳を調べてみて、A博士は先頃何とかいふ本を取寄せたと思つたら、それが直ぐ論文になつて翌月あくるつきの雑誌に出たとか
翌月あくるつき二度目にどめときに、それでも氣絶きぜつはしませんでございました。そして、仙人せんにんちましたのははりではありません、きんくだで、みやくして、くだから生血いきちはれるつてことおぼえたのです。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
霞ヶ関の義挙が世を震動させたのは柳まつりの翌月あくるつきであった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)