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羽翼
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うよく
ふりがな文庫
“
羽翼
(
うよく
)” の例文
これ鳥を籠中に封ずるのみならず、またその
羽翼
(
うよく
)
を
殺
(
そ
)
ぐものなり。沿海一万五千三百里、今は空しく超うべからざるの
天険
(
てんけん
)
となりぬ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
こういう
風
(
ふう
)
に
羽翼
(
うよく
)
を附けてこういうように飛ばせば飛ばぬはずはないと見込がついた上でさて
雛形
(
ひながた
)
を
拵
(
こしら
)
えて飛ばして見ればはたして飛ぶ。
中味と形式
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
尾張二郡の小城から、
尾濃
(
びのう
)
二州へ
羽翼
(
うよく
)
をのばしたくらいでは、まだ世間は、多分に
多寡
(
たか
)
をくくっていたであろう。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして
曾
(
かつ
)
ては内村鑑三、堺枯川、幸徳秋水をその
羽翼
(
うよく
)
の下に抱擁した自由人であったのである。
涙香に還れ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
たま/\北辺に
寇警
(
こうけい
)
ありしを機とし、防辺を名となし、燕藩の護衛の兵を調して
塞
(
さい
)
を
出
(
い
)
でしめ、其の
羽翼
(
うよく
)
を去りて、其の
咽喉
(
いんこう
)
を
扼
(
やく
)
せんとし、
乃
(
すなわ
)
ち
工部侍郎
(
こうぶじろう
)
張昺
(
ちょうへい
)
をもて
北平左布政使
(
ほくへいさふせいし
)
となし
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
この養子が
羽翼
(
うよく
)
既に成りて社会に頭角を顕すと同時に、漸く養家の窮窟なるを
厭
(
いと
)
うて離縁復籍を申出し、甚だしきは既婚の妻をも振棄てゝ実家に帰るか、又は独立して随意に第二の妻を娶り
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
一はその同僚に
羽翼
(
うよく
)
の忠友多く、他はその同僚に敵心を
挾
(
はさ
)
み、
然
(
しか
)
らざるも冷淡なるもの概してこれ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
勝家は身をもって
遁
(
のが
)
れたが、勝家の
羽翼
(
うよく
)
であった全軍は、完全に
潰滅
(
かいめつ
)
し
霧散
(
むさん
)
し去った。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
要するに、対伊丹城策は、なるべく味方の兵力を
毀損
(
きそん
)
せぬことを前提とし、時日は要しても、まず彼の
羽翼
(
うよく
)
を
殺
(
そ
)
ぐに全力をかけ、荒木村重をして孤立化せしめる——そういう方針であった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いよいよ
中原
(
ちゅうげん
)
へ
羽翼
(
うよく
)
を伸張しきたらんとする由。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
羽翼
(
うよく
)
を
殺
(
そ
)
ぐ
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“羽翼”の意味
《名詞》
鳥類の羽毛と翼。
天子などの助けとなること。補佐
(出典:Wiktionary)
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
翼
常用漢字
中学
部首:⽻
17画
“羽翼”で始まる語句
羽翼締
羽翼原人論