群雄割拠ぐんゆうかっきょ)” の例文
旧字:群雄割據
けれど諸国の武族は各〻みなその郷国での地盤をかため、自信をたくわえ、それが次に来る群雄割拠ぐんゆうかっきょ萌芽ほうがを地表にあらわし始めていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主題たる戦争行為だとか群雄割拠ぐんゆうかっきょの状などは、さながらいろどられた彼の民俗絵巻でもあり、その生々動流せいせいどうりゅうするすがたは、天地間を舞台として
三国志:01 序 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
群雄割拠ぐんゆうかっきょの小国と小国とが戦って大国となり、大国と大国とが戦って、かの唐土とうどの六国や三国のごとき対立の世代になり、ついには二大強国のふたつの世界にまでなってくる
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを、そなたにいうのは孟子もうしほうくようなものだが、武家ぶけつみである、群雄割拠ぐんゆうかっきょして領土りょうどと領土のあばきあいのほか、なにごとも忘れている兵家へいかの罪でなければならぬ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たて六尺あまりよこげんのいちめんにわたって、日本全土、群雄割拠ぐんゆうかっきょのありさまを、青、赤、白、黄などで、一もく瞭然りょうぜんにしめした大地図の壁絵。——さきごろ、絵所えどころ工匠こうしょうそうがかりでうつさせたものだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「室町末頃の群雄割拠ぐんゆうかっきょがふたたび実現する」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)