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缺片
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かけら
ふりがな文庫
“
缺片
(
かけら
)” の例文
新字:
欠片
もう駄目だと
悟
(
さと
)
つた私は、二つに割れた
石板
(
せきばん
)
の
缺片
(
かけら
)
を
屈
(
かゞ
)
んで拾ひながら、最惡の場合に處する爲めに、勇氣を
奮
(
ふる
)
ひ起した。時は來た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
だが、僕は、君があの証人と何か話合っている間に、あの芝草の中から、こ
奴
(
いつ
)
を、このレコードの
缺片
(
かけら
)
を、拾い上げたんさ。
花束の虫
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
雲一つない鋼鐵色の空には、鎗の穗先よりも鋭い星が無數に燦いて、降つて來る光が、凍り果てた雪路の處々を、鏡の
缺片
(
かけら
)
を散らした樣に照して居た。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
逃出
(
にげだ
)
すと
言
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
に、わが
家
(
や
)
への
出入
(
でい
)
りにも、
硝子
(
がらす
)
、
瀬戸
(
せと
)
ものの
缺片
(
かけら
)
、
折釘
(
をれくぎ
)
で
怪我
(
けが
)
をしない
注意
(
ちうい
)
であつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その旗は黒く、細ぼそとしてゐた。窓の外には、嵐が空をかけめぐつてゐた。さうして闇が、白と黒との
缺片
(
かけら
)
に、引き裂かれてゐた。月光がときをり長い稻妻のやうに過ぎた。
旗手クリストフ・リルケ抄
(旧字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
▼ もっと見る
「……何んですか。——ああ。レコードの
缺片
(
かけら
)
じゃありませんか。これが、一体どうしたと言うんですか?」
花束の虫
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
缺
部首:⽸
10画
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“缺”で始まる語句
缺
缺點
缺乏
缺損
缺所
缺擂鉢
缺陷
缺處
缺陥
缺石