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緊
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は
ふりがな文庫
“
緊
(
は
)” の例文
余りに
緊
(
は
)
りきっている生命へ、
暢々
(
のびのび
)
と、天然放縦のわがままを与えて、酒ものみ、
転寝
(
うたたね
)
もし、書も読み、画筆も
弄
(
もてあそ
)
び、
欠伸
(
あくび
)
もしたりして
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
例えていうならば、今日までの自分の心神や肉体という物は、ちょうど、
緊
(
は
)
りつめている厚氷のようなものであったと思う。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのまま廻廊の上に戻って抱きしめたまま暫くはうれしいのと
緊
(
は
)
りつめた心のゆるみで、泣きぬれているのであった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
若い彼の心臓は、いっぱいな功名心と、報国心と、それに当って尽したという満足感で
緊
(
は
)
ち
切
(
き
)
れそうになっていた。
旗岡巡査
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
無事、無為に、赤穂の片田舎に、暮してしまえば、こういう
緊
(
は
)
り
詰
(
つ
)
めた
生涯
(
しょうがい
)
の一
瞬
(
とき
)
は、思えばなかった筈である。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
今か、今か——とそうして心気を
緊
(
は
)
りつめているうちに、弁円は、疲れてきた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一個の死者と三名の
傷負
(
ておい
)
は、息一つする間にこの
緊
(
は
)
りつめた
圏内
(
けんない
)
から無視されてしまったのだ。相互がハッと
呼吸
(
いき
)
を改めたせつなには、武蔵は自分の背を下り松の幹へひたッと貼りつけていた。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『武林唯七らしいという事しか分っていない。
先刻
(
さっき
)
の笠原七次郎は、自分の兄が、そういう目に遭っているので、赤穂の者共が
襲
(
よ
)
せて来たらと、いつも
緊
(
は
)
りつめた悲壮なものを抱いているらしい』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
絶叫したいような気持を、胸に
緊
(
は
)
りつめて。
大谷刑部
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
緊
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“緊”を含む語句
緊張
緊乎
緊着
引緊
抱緊
緊要
緊縛
緊縮
緊束
緊金
咬緊
握緊
緊那羅
緊褌
緊迫
緊密
緊直
下緊
固緊
緊箍咒
...