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綜
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ふりがな文庫
“
綜
(
へ
)” の例文
大きい
銀杏
(
いちょう
)
の木が五六本、その幹と幹との間にこれから織ろうとする
青縞
(
あおじま
)
のはたをかけて、二十五六の
櫛
(
くし
)
巻きの細君が、しきりにそれを
綜
(
へ
)
ていた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
その七機一反のかわりになるのだから、日中機のほうもまた多くの親しい女たちが集まって、
綜
(
へ
)
たり織ったり縫ったりすることを、手つだっていたにちがいないのである。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
麻を裂き、
緒
(
お
)
を
績
(
う
)
み、色に染め、
経
(
たて
)
を
綜
(
へ
)
、機に掛け、これを晒し、これを仕上げそうしてこれを売るまでに、どんなに苦労や技が要るでありましょう。
縞
(
しま
)
も
絣
(
かすり
)
も作りました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
カセは布を織る
経糸
(
たていと
)
を
束
(
たば
)
ねたもので、その糸を
桛枠
(
かせわく
)
というやや大ぶりな
枠
(
わく
)
にとってから、染めたり色を合わせたり
綜
(
へ
)
たりするので、糸のかんじょうにつごうのよいように
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
人が病気になって
神降
(
かみおろ
)
しという者に考えてもらうと、水神のたたりだという場合が多いそうであります、水神様が水の上に五色の糸を
綜
(
へ
)
て、機を織って遊んでいられるのを
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
わたしはくわしくその歴史を皆さんに語ることはできぬが、沖繩県などの遠い島々に行って見ると、今でもまだカセというものを作らずに、小さな
糸巻
(
いとまき
)
からすぐに
機糸
(
はたいと
)
を
綜
(
へ
)
ている女が多い。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
綜
漢検準1級
部首:⽷
14画
“綜”を含む語句
綜合
錯綜
綜括
綜合的
綜括的
錯綜纏綿
錯綜紛糾
貫綜
薛綜
綜麻繰
綜麻形乃
綜麻
綜覧
綜索
綜攬
参伍綜錯
綜和
綜合美
綜合目録
綜合哲学
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