継合つぎあ)” の例文
旧字:繼合
なれども、結んだのは生蛇なまへびではござりませぬ。この悪念でも、さすがはおんなで、つつみゆわえましたは、継合つぎあわせた蛇の脱殻ぬけがらでござりますわ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
只今なら佐藤先生の処へけば、切断して毒を取って跡は他人の肉で継合つぎあわせると云う、飴細工の様な事も出来るから造作はないが、其の頃は医術が開けませんから、十分に療治も届きません。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
又何とか云ふ可恐おそろしい島でね、人が死ぬ、と家属かぞくのものが、其の首は大事にしまつて、他人の首をきながら切つて、死人の首へ継合つぎあはせて、其をうずめると云ふ習慣ならわしがあつて、工面くめんのいゝのは
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
緋縮緬などを用ゐ裏には紅絹もみ甲斐絹かひきとうあはす、すなわち一枚にて幾種の半襦袢と継合つぎあはすことを、なほ且長襦袢の如く白きはぎにて蹴出すを得るなり、半襦袢と継合はすために紐を着けたり
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)