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紫蘭
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しらん
ふりがな文庫
“
紫蘭
(
しらん
)” の例文
そして、竹童はそのまえに
疲
(
つか
)
れたからだをすえ、咲耶子はうちしおれて、
紫蘭
(
しらん
)
のかおる
黒髪
(
くろかみ
)
を、あかい
獣蝋
(
じゅうろう
)
の
灯
(
ひ
)
のそばにうつむけていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かつて持主が誇った庭園はよもぎの山と化し、かやが風にゆらぎ、黄菊、
紫蘭
(
しらん
)
などの野草が僅かに秋の風情を伝えるばかり。草むらに鳴く虫の声も古き恨みを告げている。
現代語訳 平家物語:05 第五巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
窓外の春は
酣
(
たけなわ
)
であった。桜はなかば散ってはいたが、山吹の花は咲きはじめていた。
紫蘭
(
しらん
)
の花が咲いている。矢車の花が咲いている。九
輪草
(
りんそう
)
が咲いている。そこへ夕陽が射している。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
金鳳花
(
きんぽうげ
)
、いらくさ、
雛菊
(
ひなぎく
)
、それから
紫蘭
(
しらん
)
、あの、紫蘭の花のことを、しもじもの者たちは、なんと呼んでいるか、オフィリヤは、ご存じかな? 顔を赤くしたところを見ると、ご存じのようですね。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
紫蘭
(
しらん
)
咲いていささか
紅
(
あか
)
き石の
隈
(
くま
)
目に見えて涼し夏さりにけり
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
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紫蘭
(
しらん
)
咲き満つ毎年の今日のこと
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
うしろ向き雀
紫蘭
(
しらん
)
の蔭に居りややに
射
(
さ
)
し入る朝日の光
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“紫蘭(シラン(植物))”の解説
シラン(紫蘭、学名: Bletilla striata Reichb. fil.)は、ラン科シラン属の宿根草。地生ランで、日向の草原などに自生する。
(出典:Wikipedia)
紫
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
蘭
漢検準1級
部首:⾋
19画
“紫”で始まる語句
紫
紫陽花
紫檀
紫色
紫苑
紫紺
紫蘇
紫雲英
紫宸殿
紫縮緬