“輪草”の読み方と例文
読み方割合
りんそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
輪草りんそうの多い下り道を、少し大股になりかけると、けずり落したような絶壁の下から、うねうねと渓谷けいこくに曲っていく道を、先に、話しながらいく男と女がチラと目に止まった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
窓外の春はたけなわであった。桜はなかば散ってはいたが、山吹の花は咲きはじめていた。紫蘭しらんの花が咲いている。矢車の花が咲いている。九輪草りんそうが咲いている。そこへ夕陽が射している。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)