たづ)” の例文
光圀は大日本史の編纂に当つて、和文の本原をたづねて古語を研究する必要を感じて、日本全国にその史料を捜討さうたうし、それを整理した。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
始め一どう下られけり其後そのご大岡殿は何れ昌次郎夫婦ふうふの者外へは參るまじ江戸おもてならんと定廻りの與力同心へ急々たづね申べしと内命ないめい有りしとぞ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その始末をば媼深く祕めかくす樣なれど、姫の命もあやふかるべき程の事なりきとぞ。姫は彼公子にたづね出されじとて、再び羅馬に逃れ來たり。
しばらく疲れた頭を休める爲にかういふ山中の自然をたづねて來るものゝある一方では又、東京では斷ち切れない色々の窮屈を束縛をふりちぎつて、一日だけ
伊香保 (旧字旧仮名) / 寺田寅彦(著)