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紡車
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つむぎぐるま
ふりがな文庫
“
紡車
(
つむぎぐるま
)” の例文
山の宿屋というものを、思わせる「糸屋」と看板を出した
旅籠屋
(
はたごや
)
には、椽側に
紡車
(
つむぎぐるま
)
を置きっ放しにして、ひっそりかんとしている、馬車はここで停まった。
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
糸を紡ぐといったところで
紡車
(
つむぎぐるま
)
がある訳じゃない。細い竹の棒の先に円い
独楽
(
こま
)
のようなものが付いてある。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
そうです、この子が見ていたのは、母親の
紡車
(
つむぎぐるま
)
だったのです。それは時計の真下に置いてありました。その紡車こそ、この子が家じゅうで一番好きなものだったのです。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その後二、三年、代用教員として、父の小学校を手伝い、十七歳で「
紡車
(
つむぎぐるま
)
のグレートヒェン」を含む十七曲の
歌曲
(
リード
)
を作った。後世に
遺
(
のこ
)
るシューベルトの遺産の最初のものである。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
すみのほうには、火ばさみと、木べらがあり、
紡車
(
つむぎぐるま
)
は、腰かけの上にあがっています。窓の上の棚には、
麻
(
あさ
)
と、
二
(
ふた
)
かせの
織糸
(
おりいと
)
と、ロウソクと、一たばのマッチがおいてあります。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
だって、どう考えたって、
紡車
(
つむぎぐるま
)
が独りでに廻るという道理はないだろう。それに、理由は後で云うが、艇長は或る
奇異
(
ふしぎ
)
な迷信から、自分が『
鷹の城
(
ハビヒツブルグ
)
』を離れる時刻を決めているんだ。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
はずみのついた
紡車
(
つむぎぐるま
)
のように止めようとしてもどうしても止まらないふうだった。
葡萄蔓の束
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
女工は其の握つた小さなヒーザアの掃木で湯の中の繭を攪きまはして順に糸の端を見出して取り上げる。そしてそれを廻つてゐる
紡車
(
つむぎぐるま
)
の上に置く。すると機械の活動の下に絹糸はほぐれて行く。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
年とった女の人たちは
戸口
(
とぐち
)
にすわって、
紡車
(
つむぎぐるま
)
をつかわずに、ただ一本の糸まき
竿
(
ざお
)
で、糸をつむいでいました。
商店
(
しょうてん
)
は、ちょうど
露店
(
ろてん
)
のようなぐあいに、通りにむかって開いていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ですから、一日中母の眼を避けて、父は
紡車
(
つむぎぐるま
)
に
獅噛
(
しが
)
みついていたのでしたわ。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
クルージイと呼ばれて魚油を点す
壁灯
(
かべび
)
や、長い鎖のついた分銅を垂している、古風な時計などが掛けられているのだから、もしそこに石炉や自在鉤や
紡車
(
つむぎぐるま
)
が置かれてあったり、煤けた天井に
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
“紡車”の意味
《名詞》
(context、machine)糸車。
(出典:Wiktionary)
紡
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“紡”で始まる語句
紡
紡錘
紡績
紡績織
紡績工場
紡錘形
紡綞
紡縷
紡織
紡績場