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素破抜
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すっぱぬ
ふりがな文庫
“
素破抜
(
すっぱぬ
)” の例文
旧字:
素破拔
「そりゃ困ったね。でもね、先生は悪い方じゃないんだろう、だからここでお前を
素破抜
(
すっぱぬ
)
いて恥を掻かすようなことはなさりゃすまいから」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お藤に
素破抜
(
すっぱぬ
)
かれると、万次郎はそれに
抗
(
さか
)
らう気力もなく、がっくり首を落して、平次の前に二つ三つお辞儀をしました。
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
たしかその当時の新聞の編輯余録といったような欄の中に、
素破抜
(
すっぱぬ
)
いてあったと思うが……
却
(
かえ
)
って仙五郎爺から巻物の話を聞いた村の者が、色んな事を云っているそうだ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
若し此事が
夫
(
か
)
の
六号活字子
(
ごうかつじし
)
の耳に入って、
雪江
(
せっこう
)
の親達は
観世撚
(
かんぜより
)
を
撚
(
よ
)
ってるそうだ、
一寸
(
ちょっと
)
珍
(
ちん
)
だね、なぞと
素破抜
(
すっぱぬ
)
かれては余り名誉でないと、名誉心も手伝って、急に
始末気
(
しまつぎ
)
を出し
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
あざやかに
素破抜
(
すっぱぬ
)
かれてしまいました。今月の『文学世界』の新作を拝見して、私は呆然としてしまいました。本当に、本当に、小説家というものは油断のならぬものだと思いました。
恥
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
と柴さんが
素破抜
(
すっぱぬ
)
くと、星野さんは
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「茂ちゃん、およしなさい、そんなことも一度や二度あったかもしれませんが、それを殿様の前で
素破抜
(
すっぱぬ
)
いてしまうなんて」
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「うそだろう、君は面白くて面白くてたまらないようだが」と
素破抜
(
すっぱぬ
)
いたのは、なんとそのころ瓢庵先生の捕物を書き始めた水谷準君だったのである。
随筆銭形平次:15 捕物小説は楽し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
展覧会なぞの報道を
申訳
(
もうしわけ
)
だけに掲載していたが、本来の目的は一箇月に一度位ずつ、女学校や、上流家庭の内幕を
素破抜
(
すっぱぬ
)
いて、その新聞の全部を
高価
(
たか
)
く売り付けるのであった。
けむりを吐かぬ煙突
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
お蘭が、はしゃぎついでに、何か
素破抜
(
すっぱぬ
)
きをやり出しそうなので、
周章
(
あわ
)
てて盃を下に置いた若い番頭は
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この前よけいな事を
素破抜
(
すっぱぬ
)
きやがった返報に、絶対秘密を喰わせている。二三人来た早耳の連中が、夕刊の締切が近いので、それ以上聞出し得ずに慌てて帰って行った迄の事よ。
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
この
間
(
かん
)
の消息が詳しく
素破抜
(
すっぱぬ
)
いてありますが、その時に正木先生は、
見窶
(
みすぼ
)
らしい
紋付
(
もんつき
)
、
袴
(
はかま
)
の姿で、教授連の拍手に取巻かれながら、頭を抱えて、こんな不平を云われたものです。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
抜
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“素破”で始まる語句
素破
素破拔
素破事