“竹蜻蛉”の読み方と例文
読み方割合
たけとんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気をかへてきっと成つて、もの忘れした後見こうけんはげしくきつかけを渡すさまに、紫玉は虚空こくうに向つて伯爵の鸚鵡おうむを投げた。が、あの玩具おもちゃ竹蜻蛉たけとんぼのやうに、晃々きらきらと高く舞つた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
竹蜻蛉たけとんぼ、紙鉄砲、笛など、ごく単純な玩具を自分で作ったのや、季節と場所によっては小鮒こぶなかにかえるなどという生き物を捕って、もっぱら小さな子供相手に売るのである。
雨あがる (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それから身体を軸としてぐるぐるまわりだした。すると怪物の身体がふわっと宙に浮いて、足が岩の上を放れた。竹蜻蛉たけとんぼのようにね。とたんに怪物の姿は見えなくなったのだ。
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)