“蚊蜻蛉”の読み方と例文
読み方割合
かとんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昇なんぞは蚊蜻蛉かとんぼとも思ッていぬが、シカシあの時なま此方こっちから手出をしては益々向うの思う坪にはまッて玩弄がんろうされるばかりだシ、かつ婦人の前でも有ッたから、為難しにくい我慢もして遣ッたんだ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「然うであります。毎年四五月になりますと、おびただしい数の蚊蜻蛉かとんぼが湧くであります。湧くも/\浅間さんのお宮が軒も柱も見えなくなりますくらい密集致します。そうしてそれが他所わきには全く類のない蚊蜻蛉だそうであります」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)