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端女
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はしため
ふりがな文庫
“
端女
(
はしため
)” の例文
竹行李
(
たけがうり
)
を引出して、ポンと蓋を拂ふと、中には思ひの外の贅澤な着物。下女や
端女
(
はしため
)
の持物らしくないのが、幾枚も出て來るのです。
銭形平次捕物控:119 白紙の恐怖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの
女
(
ひと
)
はあたしを卑しい
端女
(
はしため
)
のやうにおひ使ひましたのよ。この顔を見て頂戴、あのひとが悪魔の力であたしの顔の色ざしを奪ひ取つてしまひましたの。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
そこで、いったん、包みかけた荷物はほどいて、これらのお神楽師が薩摩屋敷の大広間で、腕をすぐって踊るから、志のあるほどのものは、
小者
(
こもの
)
端女
(
はしため
)
に至るまで、来って見よとのことであります。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「ありがとうございます、まだ一度も
逢
(
あ
)
ったことのない
叔母
(
おば
)
を
便
(
たよ
)
って往くよりは、御当家のような処で、
婢
(
じょちゅう
)
端女
(
はしため
)
のかわりに使われて、一生を送りとうございますが、まさかそんなお願いもできませず」
切支丹転び
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
竹行李
(
たけごうり
)
を引出して、ポンと
蓋
(
ふた
)
を払うと、中には思いの外の
贅沢
(
ぜいたく
)
な着物。下女や
端女
(
はしため
)
の持物らしくないのが、幾枚も出て来るのです。
銭形平次捕物控:119 白紙の恐怖
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
そして最後に、お綾の召仕って居る
端女
(
はしため
)
の口から、お綾が「お二人のうち、優れた方に——」と漏らしたことが伝わったのです。
奇談クラブ〔戦後版〕:04 枕の妖異
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
奉公人下女
端女
(
はしため
)
は、なまじっか字なんか知っていると、主人や
朋輩
(
ほうばい
)
にイヤがられるという事に気のついたのは、ずっと後の事だ
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
奉公人下女
端女
(
はしため
)
は、なまじつか字なんか知つて居ると、主人や
朋輩
(
ほうばい
)
にイヤがられるといふ事に氣のついたのは、ずつと後の事だ
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
赤羽橋の袂から引立てて来た女乞食は、奉行所の
端女
(
はしため
)
の手で、見事に灰洗いにされました。
銭形平次捕物控:013 美女を洗い出す
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
赤羽橋の
袂
(
たもと
)
から引立てゝ來た女乞食は、奉行所の
端女
(
はしため
)
の手で、見事に
灰
(
あく
)
洗ひにされました。
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
下女
端女
(
はしため
)
は言ふまでもなく主人の内儀にまで、變な素振りを見せたことは、下女のお米の話でもわかりましたが、この佐吉が案外の黒鼠で、外では隨分派手に金を費つて居ることも
銭形平次捕物控:252 敵持ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
老女、
中臈
(
ちゅうろう
)
、腰元、
端女
(
はしため
)
まで、おびただしい数の女、女、女。
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
女中
端女
(
はしため
)
等は、もとより寄り付けません。
銭形平次捕物控:012 殺され半蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“端”で始まる語句
端
端折
端書
端緒
端唄
端然
端近
端々
端居
端倪