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立身
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りっしん
ふりがな文庫
“
立身
(
りっしん
)” の例文
また前にいえるごとく、大臣と小姓組との身分は
大
(
おおい
)
に
異
(
こと
)
なるがごとくなれども、小姓組が
立身
(
りっしん
)
して
用人
(
ようにん
)
となりし例は
珍
(
めず
)
らしからず。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
大久保石見守長安
(
おおくぼいわみのかみながやす
)
は、家康の
腹心
(
ふくしん
)
で、
能役者
(
のうやくしゃ
)
の子から
金座奉行
(
きんざぶぎょう
)
に
立身
(
りっしん
)
した男、ひじょうに
才智
(
さいち
)
にたけ
算盤
(
そろばん
)
にたっしている。家康はその石見守を甲府の代官とした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
都会
(
とかい
)
が、いたずらに
華美
(
かび
)
であり、
浮薄
(
ふはく
)
であることを
知
(
し
)
らぬのでない。
自分
(
じぶん
)
は、かつて
都会
(
とかい
)
をあこがれはしなかった。けれど、
立身
(
りっしん
)
の
機会
(
きかい
)
は、つかまなければならぬ。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
陳仲挙
(
ちんちゅうきょ
)
がまだ
立身
(
りっしん
)
しない時に、
黄申
(
こうしん
)
という人の家に
止宿
(
ししゅく
)
していた。そのうちに、黄家の妻が出産した。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今後の日本が切に求めているのは、断じてそうした
立身
(
りっしん
)
出世主義者ではありません。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
氏は新政府に出身して
啻
(
ただ
)
に口を
糊
(
のり
)
するのみならず、
累遷
(
るいせん
)
立身
(
りっしん
)
して特派公使に任ぜられ、またついに大臣にまで昇進し、
青雲
(
せいうん
)
の
志
(
こころざし
)
達
(
たっ
)
し得て
目出度
(
めでた
)
しといえども
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“立身”の意味
《名詞》
他人の慈悲に頼らずに生活できる、ちゃんとした人間になること。
立派な人間になること。社会的に高い地位を得ること。
(出典:Wiktionary)
“立身”の解説
立身(りゅうしん)は、649年から664年まで日本で用いられた冠位である。19階中最下位で、小乙下の下に位置する。
(出典:Wikipedia)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“立身”で始まる語句
立身上
立身出世
立身冠
立身栄達