空泣そらなき)” の例文
母親を欺す空泣そらなきの気の替り目手軽てがるにて「聞いた/\」の出にて二重より飛び下るる所は、舞台もゆるぐばかりの勢にて気味よし。
うた敏速さそくの寶澤は空泣そらなきしてさても私しの親父おや養子やうしにて母は私しが二ツの年病死びやうしし夫より祖母ばば養育やういく成長ひとゝなりしが十一歳の年に親父ちち故郷こきやうの熊本へ行とて祖母ばばに私しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なぶごろしにして遣ろうという謀計ぼうけいが胸に浮んだから、今夜空泣そらなきして改心のていを見せたのだが流石さすがは町人、智慧は足りねえ、そんなら行って見届けてやろうと高慢振ってぬかしたが