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福寿草
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ふくじゅそう
ふりがな文庫
“
福寿草
(
ふくじゅそう
)” の例文
おじいさんは、
右
(
みぎ
)
を
見
(
み
)
たり、
左
(
ひだり
)
を
見
(
み
)
たりしてきますと、
四
(
よ
)
つ
辻
(
つじ
)
の
角
(
かど
)
のところで、
福寿草
(
ふくじゅそう
)
を
道
(
みち
)
に
並
(
なら
)
べて
売
(
う
)
っていました。
春
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だが——今万吉の口からよろこばしい便りを聞いて、初めて、お綱の心と顔が、
福寿草
(
ふくじゅそう
)
のように明るく笑った。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
生温かい陽は、平次の
髷節
(
まげぶし
)
から肩を流れて、盛りを過ぎた梅と
福寿草
(
ふくじゅそう
)
の鉢に淀んでおります。
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
マッカリヌプリは毎日紫色に暖かく
霞
(
かす
)
んだ。林の中の雪の
叢消
(
むらぎ
)
えの間には
福寿草
(
ふくじゅそう
)
の茎が先ず緑をつけた。つぐみとしじゅうからとが枯枝をわたってしめやかなささ
啼
(
な
)
きを伝えはじめた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
福寿草
(
ふくじゅそう
)
は敏感な花です。最も鋭敏に温度を感ずる野草です。福寿草は残雪のまばらな間から
微
(
かす
)
かな早春の
陽光
(
ようこう
)
をあびて咲き出るのです。そしてとても光に感じ易く、光を
憧
(
あこが
)
れる花なのです。
季節の植物帳
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
▼ もっと見る
父親は今朝猫の額のような畠の
角
(
かど
)
で、
霜解
(
しもど
)
けの土をザクザク踏みながら、白い手を泥だらけにして、しきりに何かしていたが、やがてようやく芽を出し始めた
福寿草
(
ふくじゅそう
)
を鉢に植えて床の間に飾った。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
また、鎌倉塗りの盆の上には、
薬湯
(
やくとう
)
をせんじた
薬土瓶
(
くすりどびん
)
と湯呑みが伏せてあって、そばには一鉢の
福寿草
(
ふくじゅそう
)
。花嫁の
丸髷
(
まるまげ
)
に綿ぼこりがついているくらいな、目に触らない
埃
(
ほこり
)
がすこしたかッて見えます。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“福寿草(フクジュソウ)”の解説
フクジュソウ(福寿草、献歳菊、学名:Adonis ramosa)は、キンポウゲ科の多年草。フクジュソウ(エダウチフクジュソウ)を指す場合と、下記の4種を総称する場合がある。別名、ガンジツソウ(元日草)。毒草である。
(出典:Wikipedia)
福
常用漢字
小3
部首:⽰
13画
寿
常用漢字
中学
部首:⼨
7画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“福寿”で始まる語句
福寿庵
福寿狸
福寿艸
福寿院