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わざわい
ふりがな文庫
“
禍害
(
わざわい
)” の例文
禍害
(
わざわい
)
なるかな、偽善なる学者、パリサイ人よ、汝らは
酒杯
(
さかずき
)
と皿との外を潔くす、然れども内は
貪慾
(
どんよく
)
と放縦とにて満つるなり。
駈込み訴え
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
実
(
げ
)
に人の子は己につきて
録
(
しる
)
されたるごとく逝くなり。されども人の子を売る者は
禍害
(
わざわい
)
なるかな、その人は生まれざりし方よかりしものを!(一四の二〇、二一)
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
十分前までは
頻
(
しきり
)
に
救助
(
すくい
)
を呼んでいた市郎が、
俄
(
にわか
)
に黙って
了
(
しま
)
ったのは不可思議である。これも
若
(
もし
)
や何等かの
禍害
(
わざわい
)
を
蒙
(
こうむ
)
ったのではあるまいかと、巡査は胸を騒がした。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
禍害
(
わざわい
)
なるかな、偽善なる学者、汝らは預言者の墓をたて、義人の碑を飾りて言う、「我らもし先祖の時にありしならば、預言者の血を流すことに
与
(
くみ
)
せざりしものを」
如是我聞
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
唯
(
ただ
)
漫然と
打捨
(
うっちゃ
)
って置くから、往々にして
種々
(
いろいろ
)
の
禍害
(
わざわい
)
を
醸
(
かも
)
すのだ。
勿論
(
もちろん
)
、
打捨
(
うっちゃ
)
って置いても、自然に
亡
(
ほろ
)
びつつあるには相違ないが、それには
未
(
ま
)
だ
尠
(
すくな
)
からぬ年月を要するだろう。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
畑に働いている者は上衣を取りに帰るな。皆その場から、着のみ着のまま大急ぎで避難しろ。その日には
孕
(
みごも
)
りたる女と、乳を
哺
(
の
)
まする女とは
禍害
(
わざわい
)
なるかな。このことの冬起こらぬように祈れ。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
“禍害”の意味
《名詞》
禍 害(かがい)
災い。
(出典:Wiktionary)
禍
常用漢字
中学
部首:⽰
13画
害
常用漢字
小4
部首:⼧
10画
“禍”で始まる語句
禍
禍根
禍乱
禍機
禍因
禍津日
禍福
禍殃
禍事
禍悪