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禁裏
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きんり
ふりがな文庫
“
禁裏
(
きんり
)” の例文
ことに信長公たび/\の御上洛にもかゝわらず、一ども使節をさし上げられたこともないので、それでは
禁裏
(
きんり
)
さまや
公方
(
くぼう
)
さまにも恐れ多い。
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
一方の
柴進
(
さいしん
)
は、はたごへ帰ると、さっそく宋江へ「山東宋江」の
宸筆
(
しんぴつ
)
を見せ、またつぶさに、
禁裏
(
きんり
)
の様子もはなして聞かせた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「まあ、あのお公卿様、
禁裏
(
きんり
)
様にお附きあそばすお公卿様が、奥方様のお里方なのでござりまするか」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
女は、
禁裏
(
きんり
)
に招かれた大臣たちの警護の武士の一団に、酒肴をすすめていた。
菊
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
痛
(
いた
)
むる
折柄
(
をりから
)
將軍家
(
しやうぐんけ
)
の
御名代
(
ごみやうだい
)
として
禁裏
(
きんり
)
の御用にて當時
御老中
(
ごらうぢう
)
酒井
(
さかゐ
)
讃岐守
(
さぬきのかみ
)
殿中仙道
筋
(
すぢ
)
を上り道中諸願を取上
領主
(
りやうしゆ
)
役人などの非義非道なることは
取調
(
とりしら
)
ぶるとのことにて明後日は
追分邊
(
おひわけへん
)
お泊りとの
噂
(
うはさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
けれど、どんな廃屋でも、御所となれば、ここは即座に
禁裏
(
きんり
)
であり禁門である。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今しがた
禁裏
(
きんり
)
を退出した曹操は、丞相府へもどって、ひと休みしていた。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“禁裏”の意味
《名詞》
禁裏(きんり)
皇居。内裏。御所。宮中。
「禁裏様」(=天皇)のこと。
(出典:Wiktionary)
禁
常用漢字
小5
部首:⽰
13画
裏
常用漢字
小6
部首:⾐
13画
“禁”で始まる語句
禁
禁厭
禁呪
禁物
禁裡
禁錮
禁制
禁闕
禁忌
禁足