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神無月
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かんなづき
ふりがな文庫
“
神無月
(
かんなづき
)” の例文
神無月
(
かんなづき
)
の出雲の往来という類の、
神祇官
(
じんぎかん
)
の記録と一致せぬ伝承などは、今一度この方面から
仔細
(
しさい
)
に考察して見る必要があるように思う。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
神無月
(
かんなづき
)
の松の落葉とか昔は
称
(
とな
)
えたものだそうだが葉を
振
(
ふる
)
った
景色
(
けしき
)
は少しも見えない。ただ
蟠
(
わだかま
)
った根が奇麗な土の中から
瘤
(
こぶ
)
だらけの骨を一二寸
露
(
あら
)
わしているばかりだ。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
長谷の御寺の観世音菩薩の御前に今宵は心ゆくほど
法施
(
ほふせ
)
をも奉らんと立出でたるが、夜〻に霜は募りて樹〻に紅は増す
神無月
(
かんなづき
)
の空のやゝ寒く、夕日力無く
舂
(
うすつ
)
きて、
晩
(
おく
)
れし百舌の声のみ残る
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「聞いたような名だがどこが珍しい」——「〽泉嘉門の珍しさは、なんにたとえん
唐衣
(
からごろも
)
、錦の心を持ちながらも、
襤褸
(
つづれ
)
に劣る身ぞと、人目に見ゆる情けなや、ころは
神無月
(
かんなづき
)
の夜なりしが、酒を ...
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一、 禅寺の松の落葉や
神無月
(
かんなづき
)
凡兆
(
ぼんちょう
)
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
我邦
(
わがくに
)
の稲収穫期はまず旧九月一ぱいで、十月は
神無月
(
かんなづき
)
、『延喜』の四時祭式を見ても、一社にも例祭の無い月である。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
わちきと小町の馴れ
染
(
そ
)
めは、そも十月の
神無月
(
かんなづき
)
、
野分芭蕉
(
のわきばしょう
)
に秋深く、きぬうつ音も消えがての、御所のお庭は
葉鶏頭
(
はげいとう
)
、そこの廊下の真ん中で、オットドッコイおれがいう、おれと小町の馴れ初めは
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
十月という月は
神無月
(
かんなづき
)
ともいって、もとは
神祭
(
かみまつり
)
のほとんとない月だった。ところが神社大観などを開いて見ると、大小の社の祭典は、三分の二近くがこの月を以て挙行せられる。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“神無月”の解説
神無月(かみなづき、かんなづき(「かむなづき」とも表記される)、かみなしづき、かみなかりづき)は日本における旧暦10月の異称。今日では新暦10月の異称としても用いられる場合も多い。「神無」を「神が不在」と解釈するのは語源俗解である。また、この俗解が基になって更にさまざまな伝承を生じることになった(後述)。
(出典:Wikipedia)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
“神無”で始まる語句
神無備
神無