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瞑
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ねぶ
ふりがな文庫
“
瞑
(
ねぶ
)” の例文
眼を
瞑
(
ねぶ
)
つた様な積りで生活といふものゝ中へ深入りして行く気持は、時として
恰度
(
ちやうど
)
痒
(
かゆ
)
い
腫物
(
しゆもつ
)
を自分でメスを執つて切開する様な快感を伴ふ事もあつた。
弓町より
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
しかるに某は
身動
(
みじろぎ
)
だにせであるを、衆のものいよいよ可笑がりて、近づき視れば、何ぞ図らむ、舌を吐き目を
瞑
(
ねぶ
)
りて、呼息まことに絶えたり。高粱の殻にて縊れぬとは
奇
(
あや
)
しからずや。
『聊斎志異』より
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
そうこうする
間
(
ま
)
につい三十年うっかりと過ごして、そのつれなき夫通武が目を
瞑
(
ねぶ
)
って棺のなかに仰向けに
臥
(
ね
)
し姿を見し時は、ほっと息はつきながら、さて偽りならぬ涙もほろほろとこぼれぬ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
園
(
その
)
は
目
(
め
)
を
瞑
(
ねぶ
)
つた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
眼を
瞑
(
ねぶ
)
ったようなつもりで生活というものの中へ深入りしていく気持は、時としてちょうど
痒
(
かゆ
)
い
腫物
(
はれもの
)
を自分でメスを
執
(
と
)
って切開するような快感を伴うこともあった。
弓町より
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
幸なるかな、書生君は柔術の達人なれば、片手に
咽
(
のど
)
をしめ、片手にカラアをひいて、頸はやう/\カラアに入りぬ。此間小生は唯運を天に任し、観念の
眼
(
まなこ
)
を
瞑
(
ねぶ
)
つて、
屠
(
ほふ
)
られむとする羊の如く
彳
(
たたず
)
みたり。
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
瞑
漢検1級
部首:⽬
15画
“瞑”を含む語句
瞑想
瞑目
押瞑
瞑眩
瞑想者
瞑想曲
瞑想家
瞑想的
瞑々
瞑目沈思
晦瞑
沈思瞑目
瞑黙
瞑照燐火
瞑氛
瞑朦
佇立瞑目
趺坐瞑目
瞑想癖
瞑想幽思
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