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真正面
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ましょうめん
ふりがな文庫
“
真正面
(
ましょうめん
)” の例文
旧字:
眞正面
老ボーイは、姿勢を正し、眼を糸のように細くし、鼻の穴を
真正面
(
ましょうめん
)
にこっちへ向けて
小汽艇
(
しょうきてい
)
の汽笛のような声でいった。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
のんきな
馬士
(
まご
)
めが、
此処
(
ここ
)
に人のあるを見て、はじめて、のっそり馬の
鼻頭
(
はなづら
)
に
顕
(
あらわ
)
れた、
真正面
(
ましょうめん
)
から前後三頭一列に並んで、たらたら
下
(
お
)
りをゆたゆたと来るのであった。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お浜は
真正面
(
ましょうめん
)
からその面を見上げて、この時は怖ろしいとはちっとも思いませんでした。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
其火を見ぬ様になったはよいが、
真正面
(
ましょうめん
)
に彼が七本松と名づけて
愛
(
め
)
でゝ居た赤松が、大分伐られたのは、惜しかった。此等の傾斜を南に上りつめた
丘
(
おか
)
の
頂
(
いただき
)
は、隣字の
廻沢
(
めぐりさわ
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
双方に
気合
(
きあい
)
がないから、もう画としては、
支離滅裂
(
しりめつれつ
)
である。
雑木林
(
ぞうきばやし
)
の入口で男は一度振り返った。女は
後
(
あと
)
をも見ぬ。すらすらと、こちらへ
歩行
(
あるい
)
てくる。やがて余の
真正面
(
ましょうめん
)
まで来て
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ちょうどわたしの
真正面
(
ましょうめん
)
に坐った老人は、主人の
弥三右衛門
(
やそうえもん
)
でしょう、何か
細
(
こま
)
かい
唐草
(
からくさ
)
の羽織に、じっと両腕を組んだまま、ほとんどよそ眼に見たのでは、釜の
煮
(
に
)
え音でも聞いているようです。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それからネービー・カットの
煙
(
けむ
)
を私の顔の
真正面
(
ましょうめん
)
に吹き付けた。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“真正面”の意味
《名詞》
正しく正面を向くこと。その方向や位置。
相手や物事に相対すること。そのような姿勢や位置づけ。
(出典:Wiktionary)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
正
常用漢字
小1
部首:⽌
5画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“真正”で始まる語句
真正
真正直
真正中
真正直者
真正真銘
真正証銘