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相見
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あいみ
こうして、たがいに
遇うたものは、また
永久に
別れてしまいました。いつまた、おじいさんと
利助のさかずきと
孫とが、
相見るときがあるでありましょうか。
利生相見え豊年なれば、
愈〻その
瑞気を慕ひて
懈怠無く祭り
来り候。いま村にて
世持役と申す役名も、是に
準らへて祈り申す由に候。但し
此時由来伝へ
噺有之候也(以上)
「
小文治、ひさしく
相見なかったの」
松の
木は、
旅人のひとりごとをきいて、
自分とよく
似た
木が、この
地上のどこかに
存在していることを
知ったのです。それは、たがいに
相見ることはなくとも
兄弟でなければならない。