相見あいみ)” の例文
こうして、たがいにうたものは、また永久えいきゅうわかれてしまいました。いつまた、おじいさんと利助りすけのさかずきとまごとが、相見あいみるときがあるでありましょうか。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
利生りしょう相見あいみえ豊年なれば、愈〻いよいよその瑞気ずいきを慕ひて懈怠けたい無く祭りきたり候。いま村にて世持役よもちやくと申す役名も、是になぞらへて祈り申す由に候。但し此時このとき由来伝へはなし有之これあり候也(以上)
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
小文治こぶんじ、ひさしく相見あいみなかったの」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まつは、旅人たびびとのひとりごとをきいて、自分じぶんとよくが、この地上ちじょうのどこかに存在そんざいしていることをったのです。それは、たがいに相見あいみることはなくとも兄弟きょうだいでなければならない。
曠野 (新字新仮名) / 小川未明(著)