トップ
>
盗人
>
ぬすと
ふりがな文庫
“
盗人
(
ぬすと
)” の例文
旧字:
盜人
古来の俚諺に「
盗人
(
ぬすと
)
にも三分の理がある」という、円本の流行にも何等かの利益はあろうが、それは盗人の道理に同じ事と見る、本書の著者は
一円本流行の害毒と其裏面談
(新字新仮名)
/
宮武外骨
(著)
早よう云うてみたなら
詐欺
(
インチキ
)
と
盗人
(
ぬすと
)
の
混血児
(
あいのこ
)
だすなあ。商売の中でも一番商売らしい商売かも知れませんが……。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「まあ、お聞きやす、
昨夜
(
ゆうべ
)
家
(
うち
)
に
盗人
(
ぬすと
)
が入つてましたんや。ほんまどつせ、えらい
盗人
(
ねすと
)
なんや、それが……」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
発狂してからに馬鹿な事を
為居
(
しを
)
る奴は
尤
(
とが
)
むるに足らんけれど、
一婦人
(
いつぷじん
)
の為に発狂したその根性を、彼の
友
(
フレンド
)
として僕が
慙
(
は
)
ぢざるを得んのじや。間、君は
盗人
(
ぬすと
)
と言れたぞ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
鉦鼓淵
(
しょうこえん
)
、
盗人
(
ぬすと
)
谷、その天上の風格は
亭々
(
ていてい
)
と
聳立
(
しょうりつ
)
する将軍台、また
厳
(
げん
)
として
平
(
たいら
)
なる
金床台
(
きんしょうだい
)
。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
「嬉しい
盗人
(
ぬすと
)
やおへんか、茶壺と茶筅を盗むなんて、やつぱりお茶の心得がおすのやなあ、金目の
物
(
もん
)
やつたら立派な
茶匙
(
ちやさじ
)
がおすのに、それは残しておいたるんやさかいな。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
俺も
一箇
(
ひとり
)
の女
故
(
ゆゑ
)
に身を誤つたその
余
(
あと
)
が、
盗人
(
ぬすと
)
家業の高利貸とまで堕落してこれでやみやみ死んで了ふのは、余り無念とは思ふけれど、
当初
(
はじめ
)
に
出損
(
でそくな
)
つたのが一生の不覚、あれが
抑
(
そもそ
)
も不運の貫一の
躯
(
からだ
)
は
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「腹は立たん? それぢや君は自身に
盗人
(
ぬすと
)
とも、罪人とも……」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
お茶
盗人
(
ぬすと
)
9・10(夕)
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
盗
常用漢字
中学
部首:⽫
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“盗人”で始まる語句
盗人根性
盗人猫
盗人冥利
盗人仲間
盗人厩
盗人心
盗人覗
盗人上戸
盗人沙汰
盗人猛々