“盗人冥利”の読み方と例文
読み方割合
ぬすっとみょうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出し抜いた乗物も、みんなあと先になって東へ下るんだ、仕事はまだこれからよ。兄貴、お前もここではずすのは惜しかろう、盗人冥利ぬすっとみょうりだ、行くところまで行きねえな
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
太閤伝来の大分銅だいふんどうを目にかけて、そいつを手に入れようと江戸城の本丸へ忍びこんだ奴がいる、できてもできなくても、盗人冥利ぬすっとみょうりに、そこまで野心を起すところがエライ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
或いは江戸城の内にもちこされて来ているのか——盗人冥利ぬすっとみょうりには、その分銅を手に取って、一目拝むだけ拝んでおきたいものだが、自分にはその所在の当てがつかない——なんと神尾の殿様、誓って
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)