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発疹
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はっしん
ふりがな文庫
“
発疹
(
はっしん
)” の例文
……
発疹
(
はっしん
)
チフスというやつでね。……百姓家は、軒なみに、病人がごろごろしているんだ。……いやその不潔なこと、臭いこと、煙たいこと。
ワーニャ伯父さん:――田園生活の情景 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
また
発疹
(
はっしん
)
や病的な赤い
斑点
(
はんてん
)
なども見えていた。二、三人の者は、車の横木に
繩
(
なわ
)
を結わえてそれを
鐙
(
あぶみ
)
みたいに下にたらし、その上に足を休めていた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
呑みつけぬ酒の為に、顔がかっかとほてって、肌寒い気候なのに、額にはビッショリ汗の玉が
発疹
(
はっしん
)
した。
虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
先ごろ浅草の本願寺だかで浮浪者の救護に
挺身
(
ていしん
)
し、浮浪者の敬慕を一身にあつめて救護所の所長におされていた学生が
発疹
(
はっしん
)
チフスのために殉職したという話をきいた。
特攻隊に捧ぐ
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
殊
(
こと
)
に猪のような毒質の多い肉を
悪疫質
(
あくえきしつ
)
の人や
発疹
(
はっしん
)
のある人が食べたら大変な害を受けます。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
事実、師直は、天龍寺
落慶
(
らっけい
)
の翌年の夏、二ヵ月ほど寝こんで
出仕
(
しゅっし
)
も欠いた。病名は“
蚊触
(
かぶれ
)
”だとある。蚊触とはつまり
発疹
(
はっしん
)
のことらしい。「
園太暦
(
えんたいりゃく
)
」では
瘡疾
(
そうしつ
)
に
罹
(
かか
)
ったのだと書いている。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
病みだした初めのうちもてっきり疱瘡だろうと思ったのであるが、五日めになって医者が
発疹
(
はっしん
)
のもようをみたうえたぶん麻疹だろうと云い、そのとおりの経過をとりだしたのでいちおう安心した。
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
考えて見るのに、彼女は、醜くなった肌を見せる恥かしさばかりでなく、それが性質のよくない
発疹
(
はっしん
)
であったら、藩主の家の外聞に関わるとでも考えていたらしいのだ。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
すっかり
発疹
(
はっしん
)
してしまうまでは風に当てないように。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“発疹”の意味
《名詞》
発疹(はっしん、ほっしん)
皮膚や粘膜に現れる吹き出物のこと。
(出典:Wiktionary)
“発疹(皮疹)”の解説
皮疹(ひしん)とは、皮膚に出現する肉眼的変化である発疹(はっしん、ほっしん、rash, eruption, exanthem, exanthema)の表現方法のことである。以下に示す用語は、皮膚科学をはじめ医療分野で一般的に使用される言葉である。また、口などの粘膜に生じるものを粘膜疹(ねんまくしん)と特別に言う。
(出典:Wikipedia)
発
常用漢字
小3
部首:⽨
9画
疹
漢検準1級
部首:⽧
10画
“発”で始まる語句
発
発見
発句
発作
発心
発矢
発奮
発止
発足
発起