“はっしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
発疹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先ごろ浅草の本願寺だかで浮浪者の救護に挺身ていしんし、浮浪者の敬慕を一身にあつめて救護所の所長におされていた学生が発疹はっしんチフスのために殉職したという話をきいた。
特攻隊に捧ぐ (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
ことに猪のような毒質の多い肉を悪疫質あくえきしつの人や発疹はっしんのある人が食べたら大変な害を受けます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
事実、師直は、天龍寺落慶らっけいの翌年の夏、二ヵ月ほど寝こんで出仕しゅっしも欠いた。病名は“蚊触かぶれ”だとある。蚊触とはつまり発疹はっしんのことらしい。「園太暦えんたいりゃく」では瘡疾そうしつかかったのだと書いている。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)