疲果つかれは)” の例文
それをんなたすいたところは、夜一夜よひとよ辿々たど/\しく、山路野道やまみちのみちいばらなか徉徜さまよつた落人おちうどに、しらんだやうでもあるし、生命懸いのちがけ喧嘩けんくわからあはたゞしく抜出ぬけだしたのが、せいきて疲果つかれはてたものらしくもある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
画工 (疲果つかれはてたるさまどう仰様のけざまに倒る)水だ、水をくれい。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)