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疝痛
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せんつう
ふりがな文庫
“
疝痛
(
せんつう
)” の例文
爺さんは
疝痛
(
せんつう
)
持ちだし、婆さんは
喘息
(
ぜんそく
)
で、今夜は冷えるとか、湿気が強いとか風邪けだとか云って、依頼者があってもなかなか動かないのである。
ゆうれい貸屋
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「あつしの
疝痛
(
せんつう
)
と、女房の腹痛を直して貰ひましたよ。それからは御恩返しにいろ/\働いて居るだけの事で、へエー」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ペピイスの『
日記
(
ダイヤリー
)
』一六六四年正月の条に兎の足を膝関節込みに切り取って佩ぶれば
疝痛
(
せんつう
)
起らずと聞き、笑い半分試して見ると果して効いたとある。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ところが段々読んで行くうちに、亜砒酸は激烈なる
疝痛
(
せんつう
)
を起すものであると知って、少しく心が暗くなって来た。
死の接吻
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
五百は
平生
(
へいぜい
)
病むことが
少
(
すくな
)
かった。抽斎歿後に一たび眼病に
罹
(
かか
)
り、
時々
(
じじ
)
疝痛
(
せんつう
)
を
患
(
うれ
)
えた位のものである。特に明治九年還暦の
後
(
のち
)
は、
殆
(
ほとん
)
ど無病の人となっていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
お上は、国家の食糧事情の大所高所から観てよいあんばいにやっているのであろうから、私如き俄百姓が、
疝痛
(
せんつう
)
を起こすなど、甚だ僣上至極。慎まざるべけんや。
食べもの
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
しかも、つけたわ、つけたわ、
疝痛
(
せんつう
)
の薬だけに、世の中の疝痛が残らず止まるほどだ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
うってくわえて妻は喘息、それがしは
疝痛
(
せんつう
)
。
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「あっしの
疝痛
(
せんつう
)
と、女房の腰痛を治して貰いましたよ。それからは御恩返しにいろいろ働いているだけの事で、ヘエー」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
風邪
(
ふうじや
)
の
跡
(
あと
)
で持病の
疝痛
(
せんつう
)
痔疾
(
ぢしつ
)
が起りまして、
行歩
(
ぎやうほ
)
が
愜
(
かな
)
ひませぬ。」
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“疝痛”の解説
疝痛(せんつう、colic)とは腹部臓器の疼痛およびそれに伴う腹痛を示す症状名。
(出典:Wikipedia)
疝
漢検1級
部首:⽧
8画
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
“疝”で始まる語句
疝気
疝癪
疝氣
疝
疝気持
疝積
疝気筋
疝気疝癪
疝気寸白虫根切