申聞もうしき)” の例文
八歳やッつのおり寝物語に度々たび/\申聞もうしきけてあるではないか、手前も侍の忰、いやなに仮令たとえ百姓の子でも其の位の事は弁えて居るだろう、早く帰れ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大「勘弁まかりならん、神原殿がお頼みによって、其の方に申聞もうしきけた、だが今になって違背いはいされては此の儘に差置さしおけんから、只今手討に致す」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
文「重々相済みません、一応申聞もうしきけた上で存分になる心得でございます、御立腹ではございましょうが少々の間彼方あちらへ、森松やお母様っかさまをお連れ申せ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
多「生憎あいにく親父おやじは居りましねえが、お言置いいおきで宜しいことなれば、わたくしが承わり置きまして親父に申聞もうしきけましょう」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
飯「だが一応当人へ申聞もうしきけましょう、さぞ悦ぶ事で、孝助が得心の上でしかと御返事を申上げましょう」
粂之助がお嬢様を殺して金子きんすを取ったろうという御疑念をお掛けなさるは御道理ごもっともの次第でござる、なれども、此の儀にいてはわたくしより少々粂之助へ申聞もうしきけたい事がござれど
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)