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生絹
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きぎぬ
ふりがな文庫
“
生絹
(
きぎぬ
)” の例文
ネルの單衣に涼しさうな
生絹
(
きぎぬ
)
の兵子帶、紺キャラコの夏足袋から、細い柾目の下駄まで、去年の信吾とは大分違つてゐる。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
畜生
(
ちきしやう
)
奴! 私はつと立つて電燈をパツとその方へ向けた。薄緑色の
生絹
(
きぎぬ
)
の笠を透かして青く漉されたオスラムの燭光が二階から出窓を斜めに暗い隣の屋根へさつと
射
(
さ
)
す。
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
濡れた砂の上には網からあけられたしらすが
笊
(
ざる
)
に四五杯置き竝べてあつた。
生絹
(
きぎぬ
)
のきれはしの樣なこの小さな透明な魚たちはまだ生きてゐて、かすかにぴしよ/\と笊の中で跳ねてゐた。
鴉と正覚坊
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
貞丈雑記
(
ていぢやうざつき
)
に、湯を召さするに常の
衣
(
きぬ
)
の上に白き
生絹
(
きぎぬ
)
、
其
(
その
)
白
(
しろ
)
き生絹の
衣
(
い
)
を、湯巻ともいまきともいふなり。こは湯の
滴
(
したたり
)
の飛びて衣を濡すを防ぐべきための衣なり、とあり。俗に婦人の腰に纏ふ処の
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一、
藤田堅物
(
ふじたけんもつ
)
——三つ、および
生絹
(
きぎぬ
)
五
反
(
たん
)
。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
ネルの単衣に涼しさうな
生絹
(
きぎぬ
)
の
兵子帯
(
へこおび
)
、紺キヤラコの夏足袋から、細い柾目の下駄まで、去年の信吾とは大分違つてゐる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
薄い紫の
生絹
(
きぎぬ
)
を縫ふて刻むやうな
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
生絹
(
きぎぬ
)
めかしてふる雨は
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
生絹
(
きぎぬ
)
めかしてふる雨は
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“生絹”の意味
《名詞》
採取されまだ精錬されていない生糸。また、それを使用した織物。
(出典:Wiktionary)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
絹
常用漢字
小6
部首:⽷
13画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死