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玉石混淆
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ぎょくせきこんこう
ふりがな文庫
“
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)” の例文
しばらくここに
辛抱
(
しんぼう
)
して居るのでほとんど
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
の観があるけれども、リンシーに至ってはほとんど学力のない事にきまって居る。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「学校でも若様のお遊び相手ははあなたが
吟味
(
ぎんみ
)
する。
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
ですから、その中からしかるべき人を選んでください。おわかりかな?」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
僧俗貴賤の階級も問わず、ただ文雅に心をよせ、好学の志を持つものを以て集まる——というのであったから、この
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
も、ふしぎではない。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
霊界は現界と同じく、
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
の差別の世界で、
寸刻
(
すんこく
)
の油断もできない。これを知らずに幽明交通をするから、そこに多大の弊害が起るのである。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
景樹の歌がひどく
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
である処は、俳人でいふと
蓼太
(
りょうた
)
に比するが適当と
被思
(
おもわれ
)
候。蓼太は雅俗巧拙の両極端を
具
(
そな
)
へた男でその句に両極端が現れをり候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
推古の美術は多くを切り捨てる簡素化の極致に達したものであるが、天平の美術はすべてを生かせることをねらって部分的な
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
を恐れないのである。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
様々の高低、様々の揺れ、そして様々の
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
をもって。或ときは空語と知らない空語をも交えつつ。
獄中への手紙:05 一九三八年(昭和十三年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「それはそうだろうが、いつぞやも申したとおり、私立中学校は
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
です。無礼を働くものがあると
追従
(
ついしょう
)
以上にめいわくいたします」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
景樹の歌がひどく
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
であるところは俳人でいうと
蓼太
(
りょうた
)
に比するが適当と
被思
(
おもわれ
)
候。蓼太は雅俗巧拙の両極端を
具
(
そな
)
えた男でその句に両極端が現れ居候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
地上と通信を欲する高級霊は少くないが、容易に適当の霊媒を見出し難いので、何れも
躊躇
(
ちゅうちょ
)
するのである。かるが
故
(
ゆえ
)
に、霊界通信には
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
の感がある。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
古人の逸話というものの中には、口碑、伝説、史片、曲歪、真偽さまざまであるが、その
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
のうちに、自らその人の真の
相
(
すがた
)
が
観
(
み
)
られるものでもある。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ありがたいラマの話も聞いて
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
の道場を後にして
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
私立中学はお兄様たちの学習院と違って、
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
ですからな。それだけきみの責任が重いですよ。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
家集にては『
芭蕉
(
ばしょう
)
句集』(
何本
(
なにほん
)
にても善けれど
玉石混淆
(
ぎょくせきこんこう
)
しをる故注意すべし)、『
去来発句集
(
きょらいほっくしゅう
)
』『
丈草
(
じょうそう
)
発句集』『蕪村句集』などを読むべし。但しいづれも多少は悪句あるを免れず。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
“玉石混淆”の意味
《名詞・形容動詞》
玉 石 混 淆 (ぎょくせきこんこう)
価値の有る物と無い物とが、混在していること。
(出典:Wiktionary)
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
混
常用漢字
小5
部首:⽔
11画
淆
漢検1級
部首:⽔
11画
“玉石”で始まる語句
玉石
玉石論
玉石童子訓