“ぎょくせきこんこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
玉石混淆100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霊界は現界と同じく、玉石混淆ぎょくせきこんこうの差別の世界で、寸刻すんこくの油断もできない。これを知らずに幽明交通をするから、そこに多大の弊害が起るのである。
景樹の歌がひどく玉石混淆ぎょくせきこんこうである処は、俳人でいふと蓼太りょうたに比するが適当と被思おもわれ候。蓼太は雅俗巧拙の両極端をそなへた男でその句に両極端が現れをり候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
推古の美術は多くを切り捨てる簡素化の極致に達したものであるが、天平の美術はすべてを生かせることをねらって部分的な玉石混淆ぎょくせきこんこうを恐れないのである。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)