トップ
>
猪八戒
>
ちょはっかい
ふりがな文庫
“
猪八戒
(
ちょはっかい
)” の例文
中部地方と北上するにしたがって
猪八戒
(
ちょはっかい
)
以下になり、関東あたりから急速に下落して、奥州へくると、全然河童には神通力がない。
明治開化 安吾捕物:09 その八 時計館の秘密
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
すこし、はめが
外
(
はず
)
れると、
猪八戒
(
ちょはっかい
)
のように酔ってしまう。酔うと寝てしまうのが露八の癖でもあった。手の甲に
涎
(
よだれ
)
がながれている。
舷
(
ふなべり
)
に倚りかかって、前後も不覚なのである。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かように豕の性質について善い点を探れば種々多かるべきも、豕が多食・好婬・
懶惰
(
らんだ
)
で
穢
(
きたな
)
い事を平気というは世に定論あり。『西遊記』の
猪八戒
(
ちょはっかい
)
は最もよくこれを表わしたものだ。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
与八を
猪八戒
(
ちょはっかい
)
として、米友を
孫悟空
(
そんごくう
)
に見立てることは、やや巧者な見立て方であるけれど、与八は八戒よりも大きく、米友は悟空よりも小さいくらいの比較でなければなりません。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
勝太郎に
較
(
くら
)
べて何から何まで見劣りして色は白いが
眼尻
(
めじり
)
は垂れ下り、
唇
(
くちびる
)
厚く真赤で
猪八戒
(
ちょはっかい
)
に似ているくせになかなかのおしゃれで、額の
面皰
(
にきび
)
を気にして毎朝ひそかに軽石でこすり
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
「あんなにいうんだから、仲間にしてやってくださいよ。桃太郎だって犬、猿、
雉子
(
さじ
)
の家来が三人、辻講釈できくと、西遊記の三蔵法師にもけらいは三人、
孫悟空
(
そんごくう
)
に
猪八戒
(
ちょはっかい
)
に
沙悟浄
(
さごじょう
)
」
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼の花嫁は
猪八戒
(
ちょはっかい
)
に似た面白い顔立であった。カラダも小肥りで、ちょッと鳩胸でデッ尻で、顔立を裏切らないところに良さがある。然し意外なところに難所があった。
退歩主義者
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
猪八戒
(
ちょはっかい
)
のように天人を怖れざるヤカラでもある。
我が人生観:02 (二)俗悪の発見
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
猪
漢検準1級
部首:⽝
11画
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
戒
常用漢字
中学
部首:⼽
7画
“猪”で始まる語句
猪口
猪
猪首
猪口才
猪牙
猪突
猪牙舟
猪牙船
猪武者
猪股