狭衣さごろも)” の例文
旧字:狹衣
続いて栗島狭衣さごろも、森暁紅と文壇的に老人達までが捕物帖を書き出したのは、まさに捕物帖流行前期の姿であったといってよい。
文学史の方でいえば『枕草紙』『源氏物語』『狭衣さごろも』『夜半の寝覚』『浜松中納言物語』『更級日記』などの生れた頃である。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
狭衣さごろも』に「みのしろも、われ脱ぎ着せん返しつと、思ひなわびそ天の羽衣」。『後撰集』に「降る雪のみのしろ衣打着つゝ、春来にけりと驚かれぬる」
蓑のこと (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
専らその心掛で身を修め、ついに都にのぼって『狭衣さごろも』の如き小説を書くに到りました。
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
京伝翁のせつに、かゆの木とは正月十五日粥をたるたきゞつゑとし、子もたぬ女のしりをうてば男子をはらむといふ祝ひ事なりとて、○まくら草紙さうし狭衣さごろも弁内侍べんのないし日記にきその外くさ/\のしよひき
京伝翁のせつに、かゆの木とは正月十五日粥をたるたきゞつゑとし、子もたぬ女のしりをうてば男子をはらむといふ祝ひ事なりとて、○まくら草紙さうし狭衣さごろも弁内侍べんのないし日記にきその外くさ/\のしよひき