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犁
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すき
ふりがな文庫
“
犁
(
すき
)” の例文
図677は紀伊で使用される
犁
(
すき
)
の型である。これは山城で用いられるものと同様であるが、それ程頑丈でもなければ、また優雅でもない。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
この仕事が早いとともに純真なものだったら! 雪がふかいときは人々は鉄の馬に
雪沓
(
ゆきぐつ
)
をはかせ、巨大な
犁
(
すき
)
で山から海沿いにかけて
畝
(
うね
)
をつくり
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
到るところしどろな悪草の茎を噛み、あらくれの蔦葛を満身に浴びて耕地から裡の台地へと。また深夜のど
強
(
ぎつ
)
い
落暉
(
いりひ
)
にうたれて、
犁
(
すき
)
のたぐひを棄て去つた彼等。
逸見猶吉詩集
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
他所では馬に引かす
犁
(
すき
)
を重そうに人間が引張って、牛か馬の様に
泥水
(
どろみず
)
の中を踏み込み/\ひいて行く。
労力
(
ろうりょく
)
其ものゝ画姿を見る様で、気の毒すぎて馬鹿〻〻しく、腹が立つ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
黒いとがった
糸杉
(
いとすぎ
)
の姿がところどころにそびえていた。その向こうには畑がうちつづいていた。閑寂だった。地を
耘
(
うな
)
ってる牛の鳴声や、
犁
(
すき
)
を取ってる百姓の
甲
(
かん
)
高い声が聞こえていた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
英蘭
(
イングランド
)
だったら開墾されるだろうと思われる土地で開墾されていないのはほとんど見受けず、そして
英蘭
(
イングランド
)
では
犁
(
すき
)
が触れたことがないような土地が、数多く耕やされているのを、確かに見た。
人口論:02 第二篇 近代ヨオロッパ諸国における人口に対する妨げについて
(新字新仮名)
/
トマス・ロバート・マルサス
(著)
鎌だの
犁
(
すき
)
だのを
鍛
(
う
)
ちをつたになあ! それに、ええ力持ぢやつた! ほんとに
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
その卵敗れて
孵
(
かえ
)
らずと、プリニウス説にこれを防ぐには卵の下草の下に鉄釘一本、または
犁
(
すき
)
のサキで
済
(
すく
)
い
揚
(
あ
)
げた土を置けば
敗
(
やぶ
)
れずと、コルメラは月桂の小枝とニンニクの根と鉄釘を置けと言った。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
山かげの田を鋤く人は馬持たず高き
犁
(
すき
)
もてのびあがり鋤く
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
犁
(
すき
)
でもってすけちゅうだ、おえちゅうだよ。
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
薩摩と肥後の穀物畑では、変った型の
犁
(
すき
)
が使用される(図574)。鉄の
沓
(
くつ
)
と剪断部とは、軽くて弱々しいらしいが、犁は土中で転石にぶつかったりしない。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
まさに我を取りて以て夫と為すべし〉、牝虎答うらく〈汝項斛領甚だ高大、ただ車を駕しおよび
犁
(
すき
)
を挽くに堪えたり、いかんぞこの醜き身形をもてたちまち我がために夫主とならんと欲するや〉
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
草ごみに荒く切りゆく田の土は
犁
(
すき
)
の
刄型
(
はがた
)
の紫の
塊
(
くれ
)
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
日本の
犁
(
すき
)
に変種が多いことは、まことに興味がある。その基型は支那から来たのであるが、国々によって形に著しい相違がある。図698は日本で最も原始的な犁を示す。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
草ごみに荒く切りゆく田の土は
犁
(
すき
)
の
刃型
(
はがた
)
の紫の
塊
(
くれ
)
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
犁
漢検1級
部首:⽜
11画
“犁”を含む語句
犁牛
伊犁
呴犁湖
子犁
泥犁
犁舌獄
犁車
鋤犁