“特(わざわざ)” の例文
兄長(このかみ)今夜(こよひ)菊花の約(ちかひ)に特(わざわざ)来る。一〇九酒殽(しゆかう)をもて迎ふるに、再三(あまたたび)辞(いな)み給うて云ふ。しかじかのやうにて約(ちかひ)に背(そむ)くがゆゑに、自(みづか)ら刃(やいば)に伏して陰魂(なきたま)百里を来るといひて見えずなりぬ。
夜(よひ)々里に出でて人を害(わざはひ)するゆゑに、ちかき里人は安き心なし。我これを聞きて一二七捨つるに忍びず。特(わざわざ)来りて教化(けうげ)し、本源(もと)の心にかへらしめんとなるを、汝我がをしへを聞くや否(いな)や。