トップ
>
牝馬
>
ひんば
ふりがな文庫
“
牝馬
(
ひんば
)” の例文
最近ラッドレー附近の一種馬場に於て飼育せられし一
牝馬
(
ひんば
)
は、今より三年以前に見世物用の
斑馬
(
はんば
)
と交尾して一匹の
混血児
(
あいのこ
)
を生み、飼主をして奇利を博せしめし事あり。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
また、さっそく、種つけし始めた牧の
牝馬
(
ひんば
)
は、みな仔を生み、明けて三歳の春駒や、二歳、
当歳仔
(
とうさいご
)
が、大結ノ牧に、群れ遊び、むかしに近い景観を呈し始めてもいる。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、彼自身は、ぱっぱっと走る
牝馬
(
ひんば
)
にまたがり、子馬を一頭したがえて、ケンタッキーか、テネシーか、あるいはまたどこへなりとくりだした気になってしまった。
スリーピー・ホローの伝説:故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
一は
牝馬
(
ひんば
)
春を思う際身分より出づる粘液を採り、呪を
誦
(
ず
)
しながら諸霊草と和し薬となすものだ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
競走馬上りと見える流星栗毛のスマートな
牝馬
(
ひんば
)
に、純白の乗馬服を着た夫人は、大公妃のように
跨
(
またが
)
っている。しかし、声は新子に話す時などとは違って、小娘のようにはずんでいる。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
競走馬上りだけにかんのいい
牝馬
(
ひんば
)
は、すぐ駈足になって
戞々
(
かつかつ
)
たる馬蹄の音を立てながら前川邸近い森の中に走り入ろうとしたように見えたが、
何人
(
なんぴと
)
かの悲鳴が聞えると同時に、たちまち馬が
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
見れば、大将軍
袁紹
(
えんしょう
)
が、門旗をひらいて馬をすすめてくる。
黄金
(
こがね
)
の
盔
(
かぶと
)
に
錦袍
(
きんぽう
)
銀帯を
鎧
(
よろ
)
い、
春蘭
(
しゅんらん
)
と呼ぶ
牝馬
(
ひんば
)
の
名駿
(
めいしゅん
)
に
螺鈿
(
らでん
)
の鞍をおき、さすがに河北第一の名門たる風采堂々たるものを示しながら
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“牝馬”の解説
牝馬(ひんば)とは、メスの馬の事である。オスの馬のことは牡馬(ぼば)という。
(出典:Wikipedia)
牝
漢検準1級
部首:⽜
6画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
“牝”で始まる語句
牝牛
牝
牝鶏
牝鹿
牝犬
牝牡
牝猫
牝豹
牝豚
牝羊