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片方
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かたっぽう
ふりがな文庫
“
片方
(
かたっぽう
)” の例文
下宿人の靴へ、しかもその
片方
(
かたっぽう
)
へ、おかみさんが水をいっぱい
注
(
つ
)
ぎこんでおこうとは、どうしても考えられない。が、事実は事実だ。
踊る地平線:02 テムズに聴く
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
そして、とうとう一本の棒の
片方
(
かたっぽう
)
丈けはずしてしまいましたが、すぐ助八さんに見つかって、一日ご飯がたべられませんでした。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
右の眼は
瞬
(
まばた
)
きするが、左の方は決して動かない。魚の眼見たように何時も明いている。乃公も真似をして、
片方
(
かたっぽう
)
の目だけで瞬きして見たが、どうも巧く行かない。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
片方
(
かたっぽう
)
の都合のいいように途中で設けられた道徳以上に、私どもは人の心が完全に発展して行けば必ず其処に達せねばならぬというものを土台にした道徳に
由
(
よ
)
って安住致したい。
離婚について
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
すると、
片方
(
かたっぽう
)
も黙ってはいない。覚えておれと言わないばかりに、「この野郎」と叫んだ。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
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このお婆さんも不思議な
風体
(
ふうてい
)
で、頭は白髪が
茫々
(
ぼうぼう
)
と乱れているのに、
藁
(
わら
)
で編んだ笠を
冠
(
かむ
)
り、身には長い
穀物
(
こくもつ
)
の袋に穴を明けたのに両手と首を通して着ていて、足には
片方
(
かたっぽう
)
にスリッパ
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“片”で始まる語句
片
片隅
片手
片端
片頬
片時
片側
片膝
片足
片唾