“かたっぽう”の漢字の書き方と例文
語句割合
片方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片方かたっぽうの都合のいいように途中で設けられた道徳以上に、私どもは人の心が完全に発展して行けば必ず其処に達せねばならぬというものを土台にした道徳にって安住致したい。
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
すると、片方かたっぽうも黙ってはいない。覚えておれと言わないばかりに、「この野郎」と叫んだ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
このお婆さんも不思議な風体ふうていで、頭は白髪が茫々ぼうぼうと乱れているのに、わらで編んだ笠をかむり、身には長い穀物こくもつの袋に穴を明けたのに両手と首を通して着ていて、足には片方かたっぽうにスリッパ
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)