“かたっぽ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片方87.5%
片隻12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百姓家二三軒でもうなわてだが、あすこは一方畑だから、じとじと濡れてるばかり。片方かたっぽに田はあっても線路へ掛けて路が高い。ために別に水らしい様子も見えん。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
味方は味方と板行はんこうで押したように考えないで、敵のうちで味方を探したり、味方のうちで敵を見露みあらわしたり、片方かたっぽづかないように心を自由に活動させなくってはいけない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一本ストンと投出なげだした、……あたかよしほかの人形など一所いっしょに並んだ、中にまじつて、其処そこに、木彫にうまごやしを萌黄もえぎいた、舶来ものの靴が片隻かたっぽ
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)